№1 「小池公博写真展」

2015年 6 月4日

  横田歯科クリニックで開催中の「小池公博展」を見学しました。本格的にカメラに向かいあって20年というキャリアを存分に堪能できる写真展になっています。

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  小池氏の写真の真骨頂は「自然への優しい眼差し」で、「厳しさと暖かさ」を感じるショットが多いのが評判でありました。

  過去6回の医院での個展は「懐かしい農村風景」「冬の厳しさに敢然と立ちつづける孤独の木」など日本国内の今では見なくなった風景に視点を合わせているものが多く、多くの観賞者から絶賛の声をたくさん寄せられている過去の個展でした。

  今回は小池氏の視点に大きな変化を感じる個展になっています。いままでの写真展では「家屋」を写したものはほとんどなく、「純粋な自然や農業の土地風景」が主でありました。今回は初めて「カラフルな家」が写真に登場しています。自然から少し「人間の営みに」視点軸が移動していく小池氏の「心の脱皮」がうかがえる個展になっています。私が感動を覚えるのは「70歳を超えてからも、なを自分の殻を破ろうと努力する姿」です。

  写真技術は本人が謙遜して「写真愛好家」という表現でしておられますが、間違いもなく「プロ・カメラマン」の域に達しておられる写真家であります。自分の今までの「写真スタイルの殻」にとらわれず、新しい心の変化に伴って新しい題材にに挑戦する姿には脱帽します。小池氏の「現状に満足せず、心の変化にともなって新しい題材に挑戦する姿は、例えれば脱皮して蝶になる過程を見ている」とでも表現できるでしょう。ファインダーから覗く世界に小池氏の心の変化・そしてたぐいまれな自然のカット技法や我慢強く1枚の写真に収める熱い視線を、さらに多くの観賞者のため発揮してほしいと願っております。

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