№17 太田市にある大光院(子育て呑龍)

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 太田市にあります呑龍様(大光院)に行ってきました。当日はもう猛暑でさすがに「誰もいないお寺」でした。広い境内を独り占め・・「うれしいような。寂しいような」感じではあります。太田市金山町にある浄土宗の寺院で徳川家康が先祖の新田義重を祀るために「呑龍」を招聘して創建したお寺だそうです。この呑龍が親のない子を引き取って育てたことより、「子育て呑龍(こそだてどんりゅう)」と呼ばれているようです・・「福祉」のお寺でもあるようですね。御祭神は、「上州太田七福神」の弁財天をお祀りしています。 御神徳としては、安産・子育て祈願・財宝福徳・学業増進などとなっています。

大光院でまず印象的なのでは「屋根」でしょう。非常に重厚で安定感を感じます。お寺さんの屋根には「切妻型、寄棟型、入母屋型」など多種ありますが、大光院は典型的な入母屋づくりです。通常はお寺の屋根の曲線は「サイクロイド曲線で、最速落下曲線に近い」と専門家の間ではいわれておりますが(下記添付)

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最初の屋根の写真でもていただけるとわかるように、屋根の曲線は意外に「緩やか」です。これは推測ですが「中央に軒唐破風」を装着したために端までの距離がなくなり、サイクロイド曲線での屋根設計は急すぎて「古代中国の寺院建築」にイメージがちかづくためではなかったかと想像します。ちなみに中央に破風を配置したために荘厳で見栄えもよくなっています。また周囲の松や建物も見ごたえのあるものですからぜひ参拝にこられたときには屋根をごらんください。

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