№3 モザイク模様の建築デザイン

 

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 モザイク模様の外壁建築を見学させてもらった。外壁は大部分が大理石の「色調・表面形状・大きさ」など不ぞろいの素材をうまく調和させて壁面構成されています。またお店の床材・ショーケース・エレベータのドア・柱などもモザイクを基調にしておられ、統一感のあるお店のコンセプトを感じさせてもらえます。

 モザイク模様の歴史を文献で調べますと、建築装飾として、現在最古のモザイクの遺構は、紀元前3,500年頃、メソポタミア(今のイラク周辺)のユーフラテス河岸の都市、ウルクに見られるということです。エアンナと呼ばれる聖域で、壁や柱が、縞瑪瑙、貝、陶片で装飾された神殿が確認されておるとのことです。
 一般的にはモザイクの起源とされているのは、紀元前2,600年、ウルの王墓より発掘された中に「ウルのスタンダード」と呼ばれる副葬品が有ります。これが現在最古のモザイク画と言われています。高さ216mm、巾495mmほどの、跳び箱の様な形をしたもので、戦争と平和の画面を表裏に、モザイクで表現しています。素材は、ラピスラズリ、貝、骨などです。また、その他の副葬品も、モザイク模様で飾られています。それから2000後の起源前500年頃・古代ギリシャの広い範囲で、白や黒の自然の小石で作られた床モザイクが作れるようになります。また紀元前400年頃には、当時のモザイク界で大革命が起きます。石を割り、四角い状態での素材(属にいうテッセラ)を使ってモザイクが作られました。自然の形の石を使っていたものが、人為的に形を作るようになったのです。これにより石の色数にバリエーションができ、微妙なグラデーションも可能になりました。その後「石のモザイク技術」はローマ、ビザンチンに受け継がれてゆきます。以上が古代のモザイクの歴史として広くしれわたっているものですが、現在まで5000年の長きにわたって素材の多様性・技術の蓄積により多種多様なモザイクが私たちの生活を潤してきた歴史があります。

 今回の見学は銀座の真ん中で目立つ建築に触れさせてもらった。帰りにはお店の「バームクーヘン」を買いもとめ味覚も満足させていただきました。

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