№7 館林美術館散歩(その1・・外観)

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 群馬県立館林美術館は群馬では二つ目の美術館として2001年10月26日に館林市に開館しました。自然と人との共生を示す作品の展示・教育普及事業を行っているようです。館林市郊外の水耕田跡地に建設された建物は芝生の広い敷地を囲むように配されています。設計は「第一工房」です。2004年に第17回有名な建築家であった「村野藤吾賞」を受賞されています。

 外観の魅力は「広々とした芝の庭園内に低層の白い壁面とガラス面の対比」でしょう。設計者の高橋 靗一氏は1924年に青島生まれで今年で91歳になられる建築家です。東大建築学科を出た後、設計事務所と大学の教壇にたつ2足のわらじをうまく使いこなす日本を代表する建築家の一人でもあります。高橋氏は「プロセス重視なのである。出来上がる建物としての表現よりも、つくるまでのプロセスを大事にしているのである」とよく評価される人物でありますが。館林美術館も同様な感触を受けます。アプローチは長く歩くごとに変化する建物の形は氏が考えたプロセスをよく感じられます。また美術館ではみんなを楽しませることを目指して、好奇心をもとにした独自の工夫を重ねているようです。変に偏った過剰な表現になることはなく建築総体として総合的にコントロールされたものとなることが目指されているようであり違和感のない美術空間になっています。

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