№8 館林美術館(その2・・内部)

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 美術館の内部の印象は「無機質」でありました。ぬくもりという観点からは反対側にある、「モダニズム」なのかと感じる空間です。ある面正当な設計士の近代建築の流れを感じます。建築家の評価では「内部は広場の高さよりもたぶん1mほど床が下げられ、低いガラス張りの廊下になっていています。広場と逆側、つまり外側に長方形の平面を持った展示室等が配置されています。円弧の内側には三日月型の煉瓦で仕上げた別棟の展示空間があり、常設された展示物が並んでいます。通路を引き返して先ほどの円弧の廊下に入ると芝生の緑が自然に視界に飛び込んできて、それは目線が低くなっているために実際よりも広場が大きく雄大なものに映るようになっている。その細長い廊下には椅子が置いてあって、雄大な広場を眺めながらゆっくりと休むことができるます。」となっていますが、実際の空間の妙は「直線と曲線のうまい融合」という言葉で表現できりるとおもいます。中庭に立つ木のあしらい方には「100年前の旅館や豪商の中庭」を彷彿させる手法で懐かしさすら感じさせてくれます。

 都心では無理な贅沢な土地の使い方「庭の美術館」は一度足を運んでみたら気持ちも穏やかになるでしょう。

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