№9 早稲田大学理工学部51号館

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  早大の大久保キャンパスに行ってきました。目立つ建物は早稲田大学理工学部のちょうど敷地の中央に「51号館」はたっています。設計者は建築学科の教授であった安藤勝男先生です。1967年の建設なので今年で48年経過しました。人間で言えば還暦過ぎの感じなのかな~?階数:18F・地下2F・塔屋2F 高さ:65.24mで当時は何かと噂になった建築でもあります。特に「剛構造の最後の高層ビル」ということで記憶に残っている方も多いと思います。その後は「柔構造の霞が関ビル」が36Fで1968年に完成すると、それ以降の高層ビルは柔構造一辺倒になっていく時代の節目の建築であったそうです。

 とはいえ・・歴史には1964年に72mのホテルニューオータニが、1965年の現在の横浜薬科大学が68mで建設されておったようです。ま~「高さでは日本一の剛構造」というのは都市伝説みたいなものだったかもしれませんね。

 今は中庭の工事中で狭い庭がさらに狭くなっています。剛構造のしわよせは「ほとんどが分厚いブレース」と「太い柱」が大半を占め、人の空間が狭くなっているのが理解できます。開放的の反対のイメージをうけますね。51号館以降は高層建築は柔構造に移行していったのも納得できる外観ではあります。もうすぐ50年経過する,RC+SRC構造の建物は建築史の中に華々しく生きて行くことでしょう。数年前から外壁を「銀色」に染めて化粧直しをしていますが・・なんで銀色なのか?また周辺には「古くなって色も濃いこげ茶に変色したベンチ」が無造作に置かれています。なんか銀色に変わった歴史的建物と古くなったベンチの対比が時代の流れと悲しさを誘ってくれます。

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