№11 京都の小路

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京都はなんといっても「小路と寺」の魅力に溢れた街ですね。高瀬川沿いの木屋町・河原町界隈は飲食店やお洒落なSHOPが立ち並ぶ京都一の繁華街でもあります。しかしほんの150年ほど前には坂本龍馬、桂小五郎、中岡慎太郎ら幕末の志士が歩いたであろう小路、また長州や土佐の藩邸に通じる小路、そして新選組が闊歩したであろう小路。そんな歴史の臭いが感じられる小路がいっぱいです。買い物の合間にでも街角の石碑や歴史にでてくる地名を求め、しばし幕末のロマンを追ってみるのも楽しいと思います。

 小路は1m~1.4mくらいの狭い小路が縦横にあります。どうして幕末の志士が小路の多い路地の家に隠れたり密会していたのでしょう。人の集まる茶屋も多く「隠れるなら人ごみ」という作戦かもしれませんが。しばし・・小路に身をゆだねると違った感想を持ちます。勝手な感想ですが・・当時の土佐や長州の武士は「新撰組」に追われているのを認識して、刀を合わせる場面を想定して「小路」の多い地区に好んで住んだと想像できます。当時の刀の刃渡りは75㎝が一般的な長さであり、カラダの中央から腕を伸ばして刀を握る距離は約70㎝ほど。つまり半径145㎝の回転ができることが自由に刀を振り回せる長さと想定するなら、2m90㎝がなければ自由に振り回せないことになります。小路は1m~1.4mが多い事を考えると、新撰組も小路では相当に戦いにくい空間といえるかもしれません。そのためでしょうか・・新撰組には原田左之助をはじめ多数の槍の名手がいたようです。槍なら小路でストレートに相手と戦えるからだったのかもしれません。

 そんな京都の小路は「幕末の歴史」を感じさせ・・今の赤ちょうちんの小路をほろ酔い加減で歩くのを坂本竜馬さんはどう感じてるのか・・会ってもたいものですね。

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