仙台青葉山にあります瑞鳳寺を訪ねました。寺は伊達藩の庇護のもと風格と格式のある建築になっております。その美しさは「屋根の下」にあります。いわゆる「組もの」と言われる屋根の荷重を支える構造部材の装飾ですが、とてもきれいな形をしていますのでぜひ青葉城に行った折には見学もいいかもしれません。
組ものは「斗栱」と呼ばれていますが、「斗栱」は「斗(ます)」と「肘木(栱)」との組み合わせたもので軒の荷重を支えます。写真1枚目は一般的な斗栱ですが、5枚目の形態や4枚目の装飾は珍しい形をしています。4枚目の「木鼻」はめったにない「豪華な木彫り」です。
とくに5枚目の写真のように「1手先」の組ものに「横に6つの斗」は構造的な役目より「大工さんの心意気」が感じられる組手です。荘厳ななかにも大工さんの「どうかね~・・ワシのつくった組ものは~?」ってな声が聞こえる屋根の下の美術です。